薬物依存のはなし

皆さんこんにちは。
昨年は何かと覚せい剤の話が多く取り上げられました。

覚せい剤に関しては様々なイメージがあると思いますし、

学校で「薬物、ダメ絶対!」と教育されてきたという方も多いのではないでしょうか。

※厚生労働省では「あやしいヤクブツ連絡ネット」というホームページで注意喚起を促しています。

 

「薬物は使ってはいけない」と頭では理解できていたとしても、「何らかの理由によって薬物を使用してしまわざるを得なかった」というケースもあるのではないでしょうか。

普段から薬物を目にする機会が多い環境で生活してきた人にとって「薬物」は日常目にする当たり前のものとして認識されてしまうかもしれませんし、自分の身近な人が使用していて「お前も試しに使ってみろよ」という誘いを断り切れなかった、というケースもあるのかもしれません。

その人その人によって置かれてしまった状況というのは異なるため、安易に「そんな誘いは断れば良いのに!」という一言では解決できないのが現実なのだと思います。

 

薬物依存に関して学んでいる際にある講演会で印象的な動画を紹介していただきました。

Everything you think you know about addiction is wrong | Johann Hari

という動画です。

この動画の中では分かりやすい表現で薬物依存に関しての「今までの考え」と実際のところはどうとらえたらいいのかについてが述べられています。※英語のスピーチですが、画面下に日本語の翻訳も掲載されているので理解しやすいと思います。

 

私は医療現場で実際に痛みのコントロールのためにモルヒネを使用している患者さんに何人も会ってきましたが、確かに薬物依存になったという話は聞いたことがありませんでした。それに、患者さんが薬物依存になるという考えに思い至ることがなかったということもありますが、医療で使用する麻薬とは全く別物だと考えていたのです。

 

依存は誰にでも起こりうる問題です。

携帯・スマホ依存、ネット依存、このような言葉を耳にしたことのある人も多いでしょう。実際、携帯やスマホを手放せない人は多いのではないでしょうか。仕事で使うという方以外でも、スマートフォンを忘れてしまって一日中ソワソワして過ごしたことのある方も中にはいらっしゃるかもしれません。誰かと連絡を取るという「手段」であるはずのものが、自分と誰かのつながりを確認する「目的」になっているのですから。

 

話を元に戻しますが、動画内のスピーチでは薬物依存の起こる原因は環境にあると述べられています。

私も同感です。薬物以外に楽しめるものが無ければ、そればかりを手にしてしまうと考えられるからです。しかし、薬物が自分の手の届くところにあったとしても、一緒にいてくれる仲間や楽しめる趣味や遊びなどがあったなら薬物に手を出そうという気は起こらなくなるんじゃないでしょうか。自分自身が薬物を使用できる環境下に置かれた経験がないので推測でしかないのですが、もしも薬物を自由に使えたとしても下らないことを言い合える友人や仲間がいて、それ以外にも自分を認めてくれる環境が整っていたとしたら薬物に手を出すメリットはないと思うのです。

 

「薬物を使用するのは心の弱い人だ」と決して決めつけないで下さい。どうしても使わざるを得ない環境下に置かれてしまったという人たちもいるのですから。もしそういう人が周りにいたとしたら、責めることなく十分に話を聞いてあげてください。そして、どうしてそうなってしまったのかを一緒に考えてあげてください。自分一人では支えきれないかもしれないと思ったら、周りの相談機関を頼ってください。誰でもいいんです、誰かに助けを求めてください。その人が直接手助けができなかったとしても、必ずどこかで助けてくれる人と繋がれることができるはずです。

 

人間だれしも誘惑に負けてしまうことがあります。それをいちいち責めてもどうしようもないと私は思います。それよりも、一度は誘惑に負けてしまった自分の弱さに気づき、それを受け入れて「次は負けないようにしよう」と前を向いて歩いていくことが大切なのではないでしょうか。

 

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